2024/04/18 19:00
「人は忘れていく生き物」
それはいいことであり、わるいことでもある。
時間の経過とともにこころの傷が癒えていくのは、人間の忘れる能力のおかげです。悲しかったこと、苦しかったこと、辛かったことを忘れずにすべて抱えて生きて行けばこころが疲弊してしまいますからね。
その一方で忘れたくない記憶や想いもいつしか風化してしまう。どちらがいいのか、困ったものです。
古来から人間は、その”忘れたくない想い”をものにして身の回りに置いてきました。キリスト教の十字架や、仏教における仏像。世界中のあらゆる地域でも、木材や石材、金属などが姿を変えた様々なものに人々はこころを寄せてきました。歴史を振り返ると、時には自らの命を賭してまで、その無機物の塊を手放すことを拒んだ人がいます。本来はこころの中で何を信じようが、何を想おうが自由なはずなのに。それだけ“想い続けること”って人間にとって難しいことで、“想い続けたい人”にとってそれを手助けしてくれる形あるものの存在は重要であるということでしょう。

だからこそ、mementoは「いつもあのコを感じられるもの」が必要だと思うのです。
思い出の写真を収めたフォトフレーム
季節の草花を活けた小さな花瓶
あのコのお気に入りだったぬいぐるみ
そう、「人は忘れていく生き物だから」
忘れないために。
つながり続けるために。