2024/02/06 19:00

mementoのはじまりは、今から数年前にさかのぼります。


ある女の子が大切に飼っていたインコが、ある日突然この世を去りました。真っ白な羽根に、少しだけ美しいブルーが混ざったとても愛らしいコでした。彼女は当然ものすごく悲しみ落ち込んだのですが、しばらくすると自宅に小さな祭壇を作りました。祭壇と言うと大げさですが、小さな棚の上に写真やブルーの羽根を詰めたガラス瓶が並んでいたり。たしかビンテージの小さな花器にドライフラワーも捧げてあったように記憶しています。ありし日のあのコを想わせる白と青を基調とした素敵な祭壇でした。

彼女はその後も、あのコとつながり続けました。飾られた写真を観るたびに一緒に遊んだ楽しい記憶が蘇り、「あのコはどんなコだったか」とても楽しそうに話してくれました。月並みですが、このときわたしは思いました。たとえ姿が見えなくても誰かの記憶のなかで生き続けることはできるのだな、と。

わすれないこと。
想い続けること。
つながり続けること。

わたしの中でmementoが小さく芽吹いた瞬間でした。



とはいえ、姿や形が見えなくなると徐々に記憶が風化していくのが人間と言う生き物です。それをわかっているから、古今東西さまざまな形のお墓やモニュメントが存在するのでしょう。時の権力者や名声を得た者が、自分の死後も脈々と人々の記憶に残り続けるように。

ある漫画の中で、こんな有名な台詞があります。「人はいつ死ぬと思う・・・?人に忘れられた時さ・・・!!!」そう、本当は死ぬのが怖いのではなく忘れ去られるのが怖いのです。だから愛する人の記憶に残りたいと思うし、愛する人を記憶に残したいと願うのです。

話をmementoに戻しましょう。日本には古来から仏壇という文化があります。ご主人に先立たれたおばあちゃんが「あなた、かわいい孫が生まれましたよ」なんて語りかけます。生前のご主人にしていたのと同じように毎日お茶菓子を出したり、日々の出来事を報告するわけです。そんなドラマのワンシーンを見ると、仏壇っていい文化なんだなと思います。

ただ、わたしのように洋風のインテリアを好む人が自宅に仏壇を取り入れるのはちょっと抵抗がある。でも、日々の暮らしの中で違和感なく、常にあのコの存在を感じられる何かを作りたい。そんな想いから、Wood and Brass Grave Monumentが生まれました。温かみのある天然無垢材と、年月を重ねるごとに風合いを増す真鍮プレートを使ったオリジナル墓碑です。


  



「mementoってペット用のお墓ブランド?」とよく聞かれます。間違ってはいないんだけど、「そうだよ」とも思いません。

まず、第一にお墓という有形物だけを提供したいとは思っていません。ペットと飼い主さんがこれからもつながり続けるきっかけを提供したいのです。だから、お墓にこだわって商品展開する予定はありません。

それと、”ペット用”なのかな?どちらかと言うと、今日を生きているあなた用のほうが近いかも。大好きな飼い主さんがいつも自分を想って前向きに生きてくれたら、きっとそれがあのコにとって一番うれしいことだと思うから。

そんなコンセプトのブランドです。
どうぞよろしくお願いします。

詳しくはABOUTをご覧ください。